指輪の基礎知識
婚約指輪は普段使いできる?気をつけたいシチュエーションと選び方のポイントを紹介

婚約指輪は、普段使いすることが可能です。ただし、デザインによっては普段使いしにくかったり、シチュエーションに合わせて着用に気をつけなければいけなかったりします。
本記事では、普段使いしやすい婚約指輪を選ぶときのポイント、婚約指輪の着用で気をつけるべきシチュエーションをご紹介します。そのほか、日常的に身につけるときのポイントもお伝えするので、婚約指輪選びを控えている方はぜひ参考にしてください。
目次
婚約指輪は普段使いできる?

婚約指輪は、結婚するまでの婚約期間の間しか着用できないわけではなく、普段使いすることができます。自分の好きなタイミングで身につけても問題ないので、普段使いする前提で婚約指輪を選ぶ方もいます。
婚約指輪を普段使いすることで、ファッションに華やかさを加えられます。ただし、婚約指輪のデザインによっては、普段使いしにくかったり、普段のファッションに合わなかったりするケースがあるでしょう。
婚約指輪の普段使いを検討している場合は、日常で使いやすいデザインにしたり、ファッションに合わせやすいものを選んだりすることがポイントです。
こちらの記事では、結婚指輪を職場でつけても問題ないかについて解説しています。着用が難しい職場やつけられない場合の対処法も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
婚約指輪を普段使いしやすくする選び方
婚約指輪を普段使いしたい場合は、実際に着用して日常生活を送ることをイメージしながら、デザインを決めるのが大切です。ここでは、普段使いしやすい婚約指輪の選び方を6つのポイントに分けてご紹介します。
結婚指輪とのバランス
婚約指輪は、結婚指輪と重ね着けすることもおすすめです。その場合、結婚指輪とのバランスを考慮しながら、婚約指輪のデザインを決めるとよいでしょう。
さまざまなデザインの婚約指輪があるなかで、アームがストレートのもの同士は重ね着けしやすいです。ウェーブラインの婚約指輪、または結婚指輪を選ぶ場合は、同じウェーブラインの指輪と組み合わせるのが一般的です。
婚約指輪と結婚指輪を隙間なく組み合わせたいときは、婚約指輪と結婚指輪をセットで購入したり、同じシリーズ・メーカーのものを選んだりするとよいでしょう。アームの形状だけではなく、色や石の相性なども考慮することがポイントです。
石の高さ
普段使いする婚約指輪を選ぶ際、セットされている石の高さを抑えているものがおすすめです。石の位置が高くセットされている婚約指輪は、洋服やかばんなどに引っ掛かりやすく、普段使いするには不便に感じてしまうケースがあります。
石の引っ掛かりに備えて出っ張りの少ない婚約指輪にすることで、何かの拍子に石が外れたり、傷付いたりするリスクを軽減できます。石が傷付くだけではなく、車のドアを開けるときにボディを石で傷付けるなども防げるでしょう。
ただし、石を高い位置にセットすることで、見た目の華やかさが増します。普段使いしたいけど華やかさも増したい場合は、アームの周りに石が埋め込まれているデザインがおすすめです。
カラット

婚約指輪の普段使いを検討している場合は、石のカラット数を抑えることがポイントです。カラットとは、石の重さを表す単位であり、1カラットは0.2gとなります。
多数のファセット面を付けたブリリアンカットした石の場合、1カラットが直径約6.5mm、0.5カラットが約5.2mm、0.3カラットが約4.3mmです。カラット数が大きいほど、石のサイズも大きくなります。
普段使いする婚約指輪は、結婚指輪との重ね着けを考慮して、0.2カラット〜0.3カラットほどのものがおすすめです。0.5カラット以上になると、華やかさに加えゴージャスさも増すので、普段の服装に合わせにくくなる可能性があります。
普段使いしやすいものにしながらも、少しインパクトを増したい場合は、0.3カラット前後にするとよいでしょう。カラット数が小さい石を複数個埋め込まれているものを選ぶこともおすすめです。
爪の形
婚約指輪を普段使いしたい場合は、衣類などに引っ掛かりにくい爪の形をしているか確認しましょう。普段使いしやすい婚約指輪には、爪の形が覆輪留めやレール留めのものがおすすめです。
覆輪留めとは、石の周囲にある枠の立ち上がり部をムラなく石側に押し込む方法です。伏せ込みや玉留めとも呼ばれています。
レール留めとは、1列に並べた複数の石をレール状の枠で留める方法です。これらの爪の形の婚約指輪は、衣類などに引っ掛かりにくく、普段使いしやすいです。
一方で、石を支える爪の形が立て爪になっている婚約指輪は、衣類に引っ掛かりやすかったり、ものを傷付けやすかったりします。立て爪の婚約指輪にしたい場合は、丸みを帯びた小さい爪にすることがおすすめです。
素材の強度
日常的に婚約指輪を着用する場合、石に傷が付いてしまう可能性が高まるため、強度の強い素材にすることがポイントです。プラチナやゴールドは、婚約指輪や結婚指輪でよく使われる素材で強度は十分ですが、もともと柔らかい性質を持っています。
純度が高いほど柔らかいため、ほかの金属を混ぜて強度を増すことができます。具体的な素材の強度の値を確かめる際、プラチナはPt950やPt900、ゴールドはK18のものを選ぶとよいでしょう。
また、素材の強度を高めながらも、純度の高さを保ちたい場合は、強度を高めるための製法にこだわっている店舗に相談することがおすすめです。
着け心地

日常的に着用する婚約指輪を選ぶときは、着け心地のよいものを選ぶことがポイントです。肌に触れる婚約指輪の内側が滑らかに仕上げられていれば、自然な着け心地が得られます。
婚約指輪の表面の仕上がりのほか、指輪が回転しない程度に指にフィットするサイズがおすすめです。緩いと日常生活で指輪が抜けてしまうおそれがあったり、きついと圧迫感のある着け心地になったりします。
ただし、体調や時間帯などによって指のサイズが微妙に変わるケースがあります。付け心地やサイズ感は、実際に身に付けないとわからない場合がほとんどであるため、パートナーと一緒に選ぶときは、さまざまな指輪を試着してみるとよいでしょう。
婚約指輪を普段使いする際のポイント
婚約指輪を普段使いする場合、ただ着用するだけではなく、長い期間着用することを考慮して、定期的に手入れすることが大切です。ここでは、婚約指輪を普段使いするときのポイントを2つご紹介します。
日々のお手入れ
婚約指輪を日常的に着用すると、汗や皮脂、化粧品などが付着して、汚れが溜まりやすくなります。輝きを保つためにも、日々のお手入れを欠かさないことが大切です。食器を洗うときやお風呂に入るときなど、指輪を外すタイミングでお手入れするとよいでしょう。
婚約指輪をお手入れする際、貴金属用のジュエリークロスで優しく拭きます。ジュエリークロスが手元にないときは、メガネ拭きのような柔らかい布で代用できます。
ただし、研磨剤が入ったクロスを使うと、アームや石の表面が削れてしまうおそれがあるので、研磨剤が入っていないクロスを使用しましょう。小さなゴミでも、付いている状態で拭くと傷付いてしまう原因となるため、軽く水で洗ってから拭くこともポイントです。
クロスで拭くだけでは汚れが落ちないときは、水またはぬるま湯を注いだコップに中性洗剤を垂らし、婚約指輪を漬け置きします。子ども用歯ブラシなどの柔らかいブラシを使って軽く磨いたら、水ですすいでしっかり水気を拭き取ります。
婚約指輪の素材や石の種類によっては、中性洗剤で洗えないケースがあるため注意しましょう。一般的に婚約指輪で使われるダイヤ、プラチナ、ゴールド、シルバーなどは、中性洗剤で洗っても問題ありません。
また、日々のお手入れで婚約指輪を外したあとに保管するとき、ほかのアクセサリーと一緒の場所に入れておくと、アクセサリー同士がぶつかって傷付いてしまう可能性があります。可能であれば、婚約指輪専用の入れもので保管するとよいでしょう。
アフターサービスを利用

婚約指輪の着用頻度が多いと、汚れやくすみが目立ってくる可能性があり、セルフケアではなかなか落ちないケースがあります。そのときは、指輪のプロのクリーニングを依頼することで、新品のようにきれいに仕上げてもらえます。
多くのジュエリーショップでは、婚約指輪を購入後にアフターサービスの利用が可能です。アフターサービスの内容は店舗によって異なりますが、なかでも無償で傷取りや修理に対応してくれる店舗を選ぶと安心です。
こちらの記事では、結婚指輪をつけっぱなしにしている人について解説しています。つけっぱなしにしている人の割合や注意点も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
婚約指輪の着用に気をつけたいシチュエーション
婚約指輪は、普段使いしても問題ありませんが、時と場合によって着用しないほうがよいケースがあります。ここでは、婚約指輪を普段使いするときに気をつけたいシチュエーションを3つご紹介します。
親への挨拶
結婚をすることを伝えるために親へ挨拶するときは、婚約指輪を外しておくことがマナーです。結婚を認めてもらう前に婚約指輪を着用していると、指輪を着用する順番が違うと指摘されてしまうでしょう。
親以外の方に婚約指輪を披露する際も、親への挨拶を済ませてから着用することがポイントです。
弔事
弔事のときは、故人を偲ぶ場であるので、婚約指輪のような光ものや華やかなものを着用してくのはマナー違反となります。アクセサリーを着ける場合は、白色や黒色のパール、ブラックオニキスの一連ネックレスやイヤリングなどが望ましいです。
婚約指輪はマナー違反となりますが、結婚指輪は着用しても問題ありません。ただし、小さいお子さんを含め親族が集まることを考慮すると、結婚指輪が当たって怪我させてしまうのを防ぐために、事前に外しておくと安全です。
職場
職場によっては、婚約指輪の着用に関するルールを設けていないところがありますが、手元をよく動かしたり、食品関係の仕事をしたりしている方は、あらかじめ婚約指輪を外しておくことが望ましいです。
結婚指輪を含め、婚約指輪の着用に関するマナーやルールについてわからない場合は、職場の先輩や上司に直接相談するとよいでしょう。
まとめ
婚約指輪は普段使いすることができ、結婚指輪と重ね着けすると、思い出の品を身に付けながらファッションの一部として取り入れられます。石のカラット数を抑えたり、自然な付け心地のものを選んだりすることで、より普段使いしやすいです。
婚約指輪を普段から着用する場合は、日々のセルフケアが欠かせません。長い期間着用することを考慮すると、落ちにくい汚れやくすみにも対応できるように、アフターサービスが充実している店舗での購入を検討するとよいでしょう。
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