ラボグロウンダイヤモンドとは?価格の安さの理由を解説 DIAMOND DOT LABのブログ。 茨城県つくば市

ラボグロウンダイヤモンド

ラボグロウンダイヤモンドとは?価格の安さの理由を解説

ダイヤモンドには天然ダイヤモンドのほかに「ラボグロウンダイヤモンド」と呼ばれる種類があることをご存知でしょうか。天然ダイヤモンドと同じ品質でありながら、リーズナブルな価格で購入できることから注目が集まっています。

今回は、ラボグロウンダイヤモンドの特徴や安さの理由、生成方法について詳しく解説します。ダイヤモンドジュエリーの購入を検討している方や、ラボグロウンダイヤモンドに興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。

ラボグロウンダイヤモンドとは

天然ダイヤモンドと同じようなクオリティが実現できるとして注目を集めているラボグロウンダイヤモンドですが、具体的にはどのようなダイヤモンドなのでしょうか。

ここでは、ラボグロウンダイヤモンドの特徴について、品質面や価格面などを詳しく解説します。

天然ダイヤモンドと同じ成分

ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと同じ成分で作られている点が特徴です。生成される環境が異なり、天然ダイヤモンドは地中で生成されますが、ラボグロウンダイヤモンドは名前のとおり研究所(ラボ)で生成されます。

天然ダイヤモンドが作られる環境やプロセスを再現した機械の中で生成され、不純物を含まないダイヤモンドの生成が実現できます。

ラボグロウンダイヤモンドは、GIAやIGIといった世界的に権威のある鑑定機関でも認められているダイヤモンドです。0.3カラット以上の大きさを誇るラボグロウンダイヤモンドにも、鑑定書が発行されます。

透明感ある輝き

ダイヤモンドは2種類のタイプに分かれており、天然ダイヤモンドの多くは窒素やホウ素といった物質を含んでいることから「タイプⅠ」に分類されています。市場に出回る天然ダイヤモンドの98%は「タイプⅠ」とされます。

一方、不純物を含んでいないラボグロウンダイヤモンドやごくわずかな天然ダイヤモンドは「タイプⅡ」として扱われています。タイプⅡは不純物を一切含まないことから、透明感のある輝きを持っています。

天然ダイヤモンドのなかではたった2%しか流通がないため、その分希少価値のあるものとして扱われます。ラボグロウンダイヤモンドは、生成する環境をコントロールできるため、安定してタイプⅡを生み出せます。

厳選されたダイヤモンド

研究所で生成されるラボグロウンダイヤモンドですが、生成するすべてのダイヤモンドが同じ品質であるとは限りません。研究所で行うのはあくまでも生成環境のコントロールであるため、ダイヤモンドが結晶化していくなかで一つひとつ個体差が生まれます。

個体それぞれに特徴のあるダイヤモンドが生成できることから、天然ダイヤモンドもラボグロウンダイヤモンドも等しく唯一無二の存在といえるでしょう。こうしてラボで生成された原石は、1粒ずつ適切なカットや研磨を厳選して施すことによって、特別な輝きを放つのです。

価格

ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドの1/2~1/3程の価格で手に入れられます。ラボグロウンダイヤモンドの価格が安い理由として、採掘や製造コストが抑えられるためです。

天然ダイヤモンドは採掘にコストがかかるほか、採掘量も少ないため、高額な値段で流通します。一方のラボグロウンダイヤモンドは、生成に必要な成分の調整が可能であるほか、採掘の必要がないため、天然ダイヤモンドよりも手頃に購入できます。

結婚指輪や婚約指輪などに用いられるダイヤモンドですが、ラボグロウンダイヤモンドの登場により、従来よりも身近な存在に感じられるようになりました。

環境にやさしい

ラボグロウンダイヤモンドの特徴のひとつに、エシカルであるという強みがあります。

天然ダイヤモンドの場合は、重機などを用いて採掘作業を行う場合がありますが、重機による採掘は環境への影響が大きいとされており、採掘現場周辺の環境悪化が懸念される状況になることもあります。

また、ダイヤモンドを探そうと周辺住人が採掘を行い、採掘前の状態に戻さないといったケースも発生しているといわれています。

ラボグロウンダイヤモンドの場合、採掘の必要がないことから環境への負荷を軽減しながらダイヤモンドの生成が実現できます。また、紛争や労働問題から切り離された環境で作られることから、人道的な面でも優れているといえるでしょう。

ラボグロウンダイヤモンドは合成ダイヤモンドではない理由

ラボグロウンダイヤモンドは「合成ダイヤモンド」や「人工ダイヤモンド」と呼ばれていることが多いですが、ラボグロウンダイヤモンドの先行国であるアメリカでは解釈が異なります。

アメリカのダイヤモンド市場では「Laboratory Grown Diamond(実験室で成長したダイヤモンド)」や「Laboratory Created Diamond(実験室で創造されたダイヤモンド)」といった表記が一般的です。

一方で「Synthetic Diamond(合成ダイヤモンド)」「Man-made Diamond(人工・人造ダイヤモンド)といった表記はほとんど使用されていません。その理由として、合成という表現は人工物を混ぜ合わせて作られたという意味であることから、ラボグロウンダイヤモンドに適さないと考えられているからです。

ラボグロウンダイヤモンドの安さの理由は?

ラボグロウンダイヤモンドが比較的安価に提供できる主な理由は、天然ダイヤモンドよりも原石を手に入れるコストが低い点です。天然ダイヤモンドの場合は採掘場所へ向かう必要があるほか、重機などを使用することから採掘にかかるコストが高くなってしまいます。

一方のラボグロウンダイヤモンドは、研究所などで作られることから原石の入手が比較的容易です。後述するHPHT(高温高圧法)やCVD(科学蒸着法)といった製造技術により製造コストが抑えられていることから、質の高いダイヤモンドが安価で提供できるようになったのです。

ダイヤモンドの生成量が多い点も、手頃さを実現している要因のひとつでしょう。天然ダイヤモンドの場合、採掘量が少ないことから価格が高騰しがちです。しかし、ラボグロウンダイヤモンドは天然ダイヤモンドよりも数を生成できることから、1点あたりの価格が抑えられています。

ラボグロウンダイヤモンドの生成方法

ラボグロウンダイヤモンドには「HPHT(高温高圧法)」と「CVD(化学気相蒸着法)」の2種類の生成方法が存在します。ここでは、それぞれの具体的な方法について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

HPHT(高温高圧法)

HPHT(高温高圧法)は、地球内部の高温・高圧環境を再現してダイヤモンドを生成する手法で、現在ではラボグロウンダイヤモンドの主な製造方法として採用されています。

HPHTでは、筒状の炭素素材に55,000気圧の圧力と1,400℃以上の高温といった条件を作り、天然ダイヤモンドと同じ過酷な環境で生成します。HPHTはこれまで、小粒のメレダイヤモンド生成に用いられていましたが、技術改良が進んだことで大粒のダイヤモンドも製造可能になりました。

使用される高圧プレス機はベルトプレス型、トロイダル型、キュービックプレス型の3種類です。とくにキュービックプレス型は生産効率やコスト面に優れていることから、工業用ダイヤモンドの生産に広く採用されています。

CVD(化学蒸着法)

CVD(化学気相蒸着法)は、高温低圧の環境下でメタンガスなど炭素源のガスを用いて合成ダイヤモンドを生成する技術です。薄くスライスされたダイヤモンドを種結晶とし、炭素原子を含んだメタンガスにマイクロ波エネルギーを加えて、ダイヤモンドを層状に成長させます。

CVDには「熱フィラメントCVD法」と「プラズマCVD法」の2種類があります。熱フィラメントCVD法は、炭素を主な原料としたガスを2,000〜2,500℃に熱したフィラメントで励起させ、ダイヤモンドの結晶板に蒸着させる方法です。

プラズマCVD法は、マイクロ波や直流放電などを用いて炭素を主成分とするガスの中にプラズマ領域を発生させ、基盤に炭素原子を堆積させます。

CVDの特徴は、化学的不純物の種類と量を細かく制御できるため、サイズや純度、色などの特性をコントロールできる点です。結果として、高純度で大粒、または特定の色を持つダイヤモンドを合成でき、アクセサリーや工業用などさまざまな用途に適したダイヤモンドの製造が可能です。

ラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドの違いは?

ラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドの違いは、作られている環境と価格のみです。天然ダイヤモンドは育つまでに長い年月を必要とする一方、ラボグロウンダイヤモンドは数週間程度と短い期間で生成が可能です。

ラボグロウンダイヤモンドの物理的特性や屈折率、硬度などは天然ダイヤモンドと変わりません。天然ダイヤモンドのような輝きが実現できるだけでなく、不純物が含まれていないハイクオリティのダイヤモンドが手に入れられる点は、大きなメリットといえるでしょう。

DIAMOND DOT LABでは、ラボグロウンダイヤモンドを使用したさまざまなジュエリーを販売しています。ジュエリーにはIGIの鑑定書が添付され、天然ダイヤモンドと同様の方法で鑑定されていることが証明されています。

DIAMOND DOT LABが展開しているFinestシリーズでは、ダイヤモンドカットでは世界最高レベルの「IDEALカット」を採用。IDEALカットはダイヤモンドを最適なサイズと形に育てながら、ダイヤモンドの輝きを最大限に活かした状態でカットする手法です。

そのほか、提供するすべてのダイヤモンドのカラーグレードは最高クラスの無色となっており、ダイヤモンドの輝きを存分に堪能できます。

こちらの記事では、人工ダイヤモンドと天然ダイヤモンドの違いをさらに詳しく解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。

まとめ

ラボグロウンダイヤモンドは、生成される環境は異なるものの天然ダイヤモンドと同じ成分で作られるダイヤモンドです。天然ダイヤモンドが作られる環境を再現した研究所(ラボ)で生成され、不純物を含まない透明感のある輝きが実現できます。

天然ダイヤモンドと同等のクオリティに仕上げられますが、採掘や製造にかかるコストが抑えられることから、1/2~1/3程の価格で購入が可能です。また、環境への負荷を抑えられるほか、紛争や労働問題といった点から切り離された環境での生成が実現できるなど、ラボグロウンダイヤモンドのメリットはさまざまです。

DIAMOND DOT LABではラボグロウンダイヤモンドを使用したジュエリーを展開しており、10倍の拡大鏡で厳しく評価された高品質のダイヤモンドを使用しています。

Finestシリーズでは世界最高レベルのIDEALカットを採用。また、ダイヤモンドのカラーは最高クラスである無色のD、E、Fを使用しているなど、カットやカラーなど高品質のダイヤモンドを提供しています。

結婚指輪や婚約指輪、ネックレスなど、ダイヤモンドの輝きを堪能できるジュエリーをお探しの方は、ぜひDIAMOND DOT LABへお越しください。