ラボグロウンダイヤモンド
ラボグロウンダイヤモンド1カラットの値段は？相場の理由や再販価値も解説
ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと同じ輝きを持ちながら、より手の届きやすい価格で購入できるジュエリーとして注目を集めています。
なかでも、1カラットの大粒サイズは婚約指輪や記念日のジュエリーにふさわしい存在として、多くの人の憧れとなっています。
この記事では、ラボグロウンダイヤモンド1カラットの値段相場から、価格差の理由、再販価値、品質評価の基準まで、購入を検討する際に知っておきたい情報を解説します。
目次
ラボグロウンダイヤモンド1カラットあたりの値段相場
ラボグロウンダイヤモンド1カラットの価格は品質によって幅があるものの、一般的に30万円から50万円程度が相場です。価格は、ダイヤモンドの価値を測る4C（カラット・カット・カラー・クラリティ）の評価によって大きく変動します。
また、ブランドやデザイン、地金の種類などによっても幅が生まれますが、いずれも手頃な価格帯で、限られた予算のなかでもハイクオリティのダイヤモンドを手にすることができます。
同じ1カラットの天然ダイヤモンドと比較すると、ラボグロウンダイヤモンドは約2分の1〜3分の1の価格で購入できる点が大きな魅力です。
ラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドで価格差が生まれる理由
ラボグロウンダイヤモンドが天然ダイヤモンドよりも大幅に安い価格で提供できるのは、品質の違いではなく、以下の理由によるものです。
【価格差が生まれる理由】
- 採掘コスト
- 供給の安定性
ひとつずつ見ていきましょう。
採掘コスト
天然ダイヤモンドは、地下約160kmのマントル層で、数億年という時間をかけて形成されます。採掘には爆薬で岩盤を粉砕する方法や、ドリルで掘削する方法が用いられ、大規模な重機と人員、莫大なエネルギーが必要です。
採掘された溶岩の中にダイヤモンドが含まれる確率はわずか2000万分の1とされ、そのうち宝石として使用できる品質のものは10％から20％程度です。
一方、ラボグロウンダイヤモンドは、研究所内で高温高圧法（HPHT）または化学気相蒸着法（CVD）という製造技術を用いて、数週間で確実に生産されます。採掘作業が不要で製造環境を管理できるため、コストを大幅に削減でき、その分を価格に反映できるのです。
供給の安定性
天然ダイヤモンドは、自然条件や鉱山の採掘量に左右されるため、供給が不安定で価格変動が大きい傾向があります。
これに対し、ラボグロウンダイヤモンドは、製造環境を計画的にコントロールできるため、品質と数量の両面で安定した供給が可能です。この供給の安定性が、高品質なダイヤモンドを手頃な価格で提供できる理由です。
価格以外にも！ラボグロウンダイヤモンドの魅力
ラボグロウンダイヤモンドの魅力は、価格の安さだけではありません。
【価格以外のラボグロウンダイヤモンドの魅力】
- 予算内で大きなダイヤモンド・好きなデザインを選びやすい
- 不純物が少なく品質が安定している
- エコロジー・コンフリクトフリーである
このように、品質面での優位性やエシカルな特性も、多くの人々から支持される理由です。
予算内で大きなダイヤモンド・好きなデザインを選びやすい
価格が約2分の1から3分の1程度であるため、同じ予算でもより大きなカラット数や、凝ったデザインのジュエリーを選択できます。
天然ダイヤモンドでは0.3カラットが限界だった予算でも、ラボグロウンダイヤモンドなら1カラット以上の大粒を選ぶことが可能です。婚約指輪やプロポーズリングで「大きさやデザインで妥協したくない」という願いを、予算内で実現できます。
不純物が少なく品質が安定している
天然ダイヤモンドの約98％は、窒素などの不純物を含むタイプIに分類されます。一方、ラボグロウンダイヤモンドの多くは、不純物がほとんど含まれないタイプIIに該当します。
タイプIIダイヤモンドは、天然ダイヤモンド全体のわずか2％未満しか存在しない希少なもので、より高い透明感と純粋な輝きを持っています。ラボグロウンダイヤモンドは、この希少な品質を安定的に実現できます。
エコロジー・コンフリクトフリーである
天然ダイヤモンドの採掘には、森林伐採や地表の掘削による環境破壊がともないます。また、一部の産出地域では、ダイヤモンドの取引が紛争の資金源となったり、採掘現場で児童労働が行われたりする問題も指摘されてきました。
これに対し、ラボグロウンダイヤモンドは研究所内で製造されるため、環境への負荷が低く、紛争や人権侵害とも無縁です。
「美しいだけでなく、地球環境や社会にも配慮した選択をしたい」という現代的な価値観を持つ方にとって、エシカルな宝石として安心して身につけられる選択肢となります。
ラボグロウンダイヤモンドの再販価値が低いって本当？
ラボグロウンダイヤモンドを購入する際「再販価値が低い」という情報を目にして不安を感じる方もいるかもしれません。実際、再販市場はまだ発展の途中段階にあり、買取価格も総じて控えめです。
しかし、これは品質に理由があるわけではありません。ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと同じ物理的構造を持ち、鑑定書でも正式に4C基準で評価されるダイヤモンドです。
そのうえで、価格が大きく異なるのは、天然石の希少性や採掘コストといった市場構造の違いによるものです。
また、購入時の価格が約2分の1〜3分の1程度と控えめであるため、再販価格が控えめでも、購入額との差は相対的に小さくなります。
なお、天然ダイヤモンドであっても、実は多くの場合で高い資産価値を持つわけではありません。投資対象として価値が認められるのは、3カラット以上の大粒で最高品質のもの、あるいは特殊な色や形状を持つ希少なダイヤモンドに限られます。
一般的に購入される1カラット前後の天然ダイヤモンドも、購入価格より大幅に低い価格でしか買い取られないのが実情です。
ラボグロウンダイヤモンドのクオリティと評価基準
ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと同じ炭素原子から構成され、物理的・化学的特性が同一であることから、アメリカ連邦取引委員会（FTC）によって「本物のダイヤモンド」として正式に認定されています。
そんなラボグロウンダイヤモンドのクオリティと評価基準について、以下の観点からひとつずつ見ていきましょう。
【クオリティと評価基準】
- 美しさ
- 耐久性
- 4Cの評価基準
美しさ
ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと同じ屈折率2.419を持ち、光の分散度も同等です。虹色の輝きを放つファイア、白い輝きを放つブリリアンス、光の反射によるシンチレーションといった、ダイヤモンド特有の美しさを完全に再現しています。
多くは不純物がほとんど含まれないタイプIIであるため、天然ダイヤモンド以上にクリアで透明感のある輝きを持つと評価されることもあります。
耐久性
ダイヤモンドの硬度は、鉱物の硬さを示すモース硬度で最高値の10を記録します。ラボグロウンダイヤモンドも同じモース硬度10であり、傷がつきにくく、日常的に身につけても劣化しにくいため、一生ものの宝石として長く愛用できます。
4Cの評価基準
ダイヤモンドの品質は、米国宝石学会（GIA）が開発した国際基準である4Cによって評価されます。ラボグロウンダイヤモンドも、天然ダイヤモンドと同じ4Cの基準で評価されます。
- カラット（Carat）：ダイヤモンドの重さを示す単位で、1カラットは0.2グラムです。
- カット（Cut）：ダイヤモンドの輝きを左右する最も重要な要素で、エクセレント、ベリーグッド、グッド、フェア、プアの5段階に分類されます。最高グレードのトリプルエクセレント（3エクセレント）は、最大限の輝きを引き出します。
- カラー（Color）：ダイヤモンドの色を評価する基準で、DからZまでの23段階で分類され、D、E、Fが最高ランクの無色です。
- クラリティ（Clarity）：ダイヤモンド内部の不純物や傷の少なさを示す基準で、FL、IF、VVS1、VVS2、VS1、VS2などのランクがあります。
まとめ
ラボグロウンダイヤモンド1カラットの相場は30万円〜50万円ほどで、天然ダイヤモンドの2分の1〜3分の1という手に取りやすい価格帯です。この大きな差は、採掘をともなわない製造プロセスや供給の安定性によるものであり、品質そのものに違いはありません。
そのため、ジュエリーとしての美しさを求めつつ、予算を上手に使いたい方にとって、ラボグロウンダイヤモンドは理想的な選択肢です。こうしたメリットから、近年ラボグロウンダイヤモンドを選ばれる方が増えています。
DIAMOND DOT LABは、ラボグロウンダイヤモンド専門の結婚指輪・婚約指輪を扱うブライダルジュエリーショップです。高品質なラボグロウンダイヤモンドを豊富に取り揃え、その魅力を存分に感じていただけるデザインをご用意しています。
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